気色悪い電話の後だった。
喉がカラカラに渇いていた。
バックルームでペットボトルに入っていた水を飲みほすと、店を閉めて帰宅した。
バイクの乗り心地が今日は特に悪い。
あの電話の後だ。
暑い風呂に入って風呂の中で仮眠を取りたい気分だった。
自宅に着くと、いつもの場所にバイクを止めた。部屋の前に立ち部屋の鍵を差し込んだ。
ガチャ。
電気を付けたその時だった。
全身黒づくめの目指し帽を被った小柄な体型の男だろう。木製バットで殴られて、壁にもたれかける様にして私は倒れた。
やられた。ストーカーに殺された。
桶川ストーカー殺人の様に明日のニュースになるだろう。
そう思った。
鳥の囀りが聞こえた。
生きている。あれっ。
体が動いている夢だったのか?
いや、ちょっとまて。
壁に証拠があるはずだ。倒れた際、ペン立てに手をついてペン立てが崩れていった記憶がある。
ペン立てが崩れてない。布団に寝ている何故だ?
汗が凄かったのでとりあえず風呂に入ろうと思いシャワーを浴びた。
何故か肩がヒリヒリする。
何だ?よく見ると肩に引っ掻きキズができていた。
あっ。遅刻だ。
時間は朝の8時30を過ぎていた。
やばい。バイクに飛び乗り店に直行した。
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