一日中仕事に没頭して時間があっという間に夜の10時を回っていた。
八王子リンクの隣にあったセブンイレブンで弁当を買いに行った。
「お疲れさん。」
感じのいいおじさん店員さんが話しかけてきた。おじさんにお弁当を渡すと、レンジでお弁当を温め、くじ引きを渡してきた。ハズレだった。
「いいよ。もう一回引きなよ。」
バズレだった。
「あれー。当たり無かったっけなー。」
当たりくじをくれた。心和むサプライズがあった感じだった。
店内に戻り弁当を食べて店を後にした。
帰りはいつものコース。
国道16号をひたすら真っ直ぐだった。
家の下にバイクを止めて、住まいのドアに鍵を差し込んだ直後だった。
鍵を差し込んだら、ドアが揺れた。
鍵が空いていた。
とっさに部屋の電気をつけた。何がおかしい。台所だ。カクテルのコレクションのキャップが空いていた。コレクションだったので、開けるはずがない。
部屋の服や下着が散乱していた。
どうやら、空き巣の被害にあったようだ。
一体誰が…。
確かに部屋の鍵はかけてきている。
チェックはかかさない日課だからだ。
しかし、スペアキーは両親に預けた覚えがあった。また警察を呼ぶのか…。
躊躇した。
しかし、どうしたら…。
眠さもあり、部屋に鍵をかけて服のまま考えながら寝てしまっていた。
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