海外と比べて日本の農薬使用量がもっとも多いのは何故でしょうか?海外でも野菜は豊富に出回っているのに、日本では一体何が違うのでしょうか?
まず一つに、日本人が求める野菜や果物の形状、品質の高さが理由として挙げられます。きゅうり1本を例に挙げるとわかりやすいでしょう。民主的に自然に育ったきゅうりは、グニャっと曲がったものや小さいものなど、それぞれ全く違った個性豊かな形になります。でも、スーパーに並んでいるきゅうりはスラッとまっすぐで、大きさもほぼ同じです。まるで工業製品かのように、美しい形の野菜や果物が並んでいます。正直言ってせいかは共産主義の様です。
なぜ、そこまで形が揃ってないといけないのかというと、日本の消費者は形の良さを重視しているため、形が悪いものは売れないからです。
商品としての野菜それぞれに規格が定められ、基準に達しない野菜は「規格外」となって出荷できなくなります。農家はロスを減らして売り上げをアップさせたいため、低農薬と言えど世界的基準値を超えた農薬などの薬剤を使って一定の品質を保つように努めています。同様に、虫に喰われて穴が空いた野菜も売れないので、どうしても農薬に頼らざるを得ない状況になっています。
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