美容師になった理由。
まあ、どうでもいいんですが。、
オシャレな仕事だったからです。
父に連れて行かれた床屋のカット技術が嫌いだったからです。
頭がぶつ切りで短髪、梳きバサミをちょっとだけ正方形になるんです。
正直泣きたくなるほど嫌でした。
小学生の頃、当時美容室のカットは高くて、ファミリー床屋で父とカットに行ってました。
はじめて美容室に行ったのは中学生。
オシャレなお姉さんの美容室の雰囲気、パーマ液の匂いが好きになったんです。
カットも丁寧に設計図通りにカット。
レザーカットもしてくれて、ビジュアル系アーティストの様なヘアスタイルも叶えてくれました。
素晴らしい仕事だ。
こんな仕事をものにしたいと、突然店長さんに「ここで将来働かせてください。」
と言ってしまったんです。
優しげに店長さんは、勉強してから来てね。と言ってくださったのを子供ながら覚えています。
それから、大人になり専門学校に入った。国家資格の為にパーマを巻く練習にひたすら励んだ。
毎月パーマコンテストがあり、毎回ビリだった。負けず嫌いだった。新宿歌舞伎町の専門学校の近く、ゲーセンそばのマックで同期の先輩と技術論争をしては、毎晩徹夜をして自宅でパーマ練習をしていた。睡眠時間は、朝の京王線の電車の中だけだった。
今のSNSクソ美容師には真似できないこと。
練習のかいあって全校卒業コンテストベスト8に入っていた。
卒業後熱意を認められ、美容学校の先生に推薦されたが、私は都内の某渋谷区代官山の縮毛矯正美容室に就職してしまっていた。
他の美容師には無い自分だけの技術がほしいためだった。根っからの技術職人になりたかった。
時代はシザーズリーグ。
カリスマ美容師全盛期だった。

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