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輝髪の事件簿(八王子警察、大阪府府警の方へ)

八王子の時の事だ。

目まぐるしいほどサロンは忙しかった。

今でもあの時の苦労は覚えている。

一日中縮毛矯正を2人で13人ほどさばいていた。

八王子、いや、多摩地区ではNo.1の集客店舗だった。眠い目を擦りながら、愛車SR400で出勤した。国道16号は相変わらず渋滞だ。シングルシリンダーのエンジンの振動が足に伝わってくる。

交差点で知ってるお客様に遭遇した。キャッツアイサングラスを外し挨拶をした。


バイク通勤が私の日課であり唯一の趣味だった。


店に着くいなや、お客様が2人入口で待っていた。今日も修羅場になりそうだ。

忙しい店だったが、やりがいがあった。

パソコンの電源をオンにし、予約を確認した。今日も一日中忙しそうだ。

営業時間の9時になり、店をオープンすると、お客さんが席に着席した。満席だ。スタイリスト2人、シャンプー台1台このスタイルが東京八王子ヘアデザインリンクの縮毛矯正の技術のスタンスだ。

薬液塗布のカウンセリングは、いらっしゃいませと同時に確認済みである。直様片っ端から薬液塗布した。ミスは許されない技術屋のお出ましだ。

シャンプー台一台で4人のお客の髪の毛を流し、アイロンを片っ端から1人で4人掛け持ちストレートヘアに仕立てる。

アシスタントなんて要らない。信じるのは自分の技術だけだった。

仕事をひたすらして、丁度昼過ぎ頃だった。

親友だったディーラーから、いつものサニープレイスの材料を丁寧に届けてくれた。

親友であり大切な友人だ。 

いつもありがとう感謝しているよ。

そんな友人からこんな話しを聞いた。


「最近都内のカットで有名な美容室が裏手にオープンしたでしょう。気をつけたほうがいい。パチンコ店を経営したり、ヘアメイクをしたりで反社会的勢力と関係がある様だから嫌がらせに会うかもしれない。人の頭を薬でおかしくする様な事をしている連中のようだから気をつけて。」


友人がそんな事を呟き、仕事に戻って行った。

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